北京オリンピックが北京市内のスモッグの如く先行き不透明な中、1968年開催のメキシコ・オリンピックのメダリストのジョン・カルロス氏が、北京オリンピックに関しての政治的発言には注意するように警鐘を鳴らしている。
1968年にメキシコの首都メキシコ・シティで開催された「メキシコ・オリンピック」。
100年以上続く近代オリンピックの歴史の中でも、最も印象深い大会といえるのではないだろうか?
1960年代末期は、団塊の世代が「ゲバ棒」を振り回して、各地の大学で暴れまわっていた頃である。
世界は冷戦の真たっだか中である。
アメリカはベトナムで「ドロ沼」の戦争の真っ最中。
1969年、アメリカはベトナムの密林で兵士がゲリラ戦争をしているという中アポロ11号が「月」に着陸。
ビートルズも解散真近。
ジミ・ヘンドリックスの「紫の煙」が良く似合う、そんなホコリッポイ時代であった。
メキシコ・オリンピックは2000Mを超える高地で行われた大会である。
競技もエポック・メイキングな出来事が多くみられた。
高地のせいもあるだりうが、ボブ・ビーモン選手が8M90の大ジャンプを見せたり、ディック・ホスベリー選手が始めて背面跳びを見せたり。
マラソンの君腹健二選手が、首を振り振り夢遊病者のように走りながらも見事に2位でゴール。
ジミー・ハインズ選手が100Mで始めて10秒を切る9秒95のタイムを出した。
そんな中も最も印象に残ったシーンは、男子200Mで優勝したトミー・スミス選手と3位のジョン・カルロス選手が表彰式で、自国の国家であるアメリカ国家演奏のときの抗議シーンであろう。
2人は黒い皮手袋をはめた拳を、国家演奏のとき高々と天に突き上げて、アメリカ国内での人種差別に抗議の意を表した。
その後、2人はオリンピックとアメリカ・チームから永久追放の処分を受ける。
ミュンヘン・オリンピックでのイスラエル選手の殺害テロ事件を除けば、オリンピック史上、最もセンセーショナルな出来事と言えよう。
そのカルロス氏が北京オリンピックに参加する選手に政治的な発言は自粛するように、注意を促しているが・・・。
そもそも北京オリンピックが、果たして無事に開催されるのか、どうか・・・。
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